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アメリカでベンチャーに挑戦 - 成功の6カ条
Point 6:最後の決め手は起業家の人格
以上、ベンチャービジネス成功のテクニカルなポイントを紹介したが、これらのこと以外に、実はそれ以上に大事なポイントがある。それは、国際的に通用する起業家・経営者としての人格だ。米国では、プロの投資家によるベンチャー企業に出資するか否かの判断は、その起業家・経営者を見ることが最も大事とされている。
つまり、事業が成功するかどうかは、最終的にその事業を始めた「人」による。このことについて、先に名前を出したCSK会長の大川功氏は、ご存知のように日本を代表する大起業家であり、ニュービジネス協議会会長もされておられるが、氏は著書「予兆」の中で、以下のように信条を述べられている。「経営者の経営観は、その人が生きてきた過程で培われた、その人の人生観そのものだと、私は考えている。オーナー経営者が創設した会社は、オーナー自身の性格やものの考え方、思想などが経営のあり方に大きく影響する。経理志向のオーナー社長であれば管理手法に特徴が生まれていくし、技術志向のオーナー社長であれば技術一辺倒になりがちで、大きく伸びにくい傾向がある。つまり、会社を大きくするのも、停滞・低迷あるいは衰退させるのも、一にかかって経営者のものの考え方次第。」
そして、彼は、以下の5つの経営要件が備わっていなければ企業の成長はありえないと言っている。
(1)経営者自身が、しっかりした人生観・経営観をもつこと。
(2)しっかりした経営ビジョンに基づいた長期計画を持つこと。
(3)事業運営の基本的な考え方であり、かつ社員の心の拠り所となる社是・経営理念を掲げること。
(4)それをイズムとして実践し、全社員に浸透させること。
(5)時流を的確に把握すること。」
私が、何故彼の言葉をここで長々と引用するかと言うと、私が日本人起業家に最後に訴えたいこと、すなわち「まず、人格者たれ!」の説明にピッタリだと思ったからだ。私の経験から申し上げると、大川氏が言っていることは米国でも通用する。非常に的確で含蓄のある言葉だと痛感する。
いろいろな日本人起業家から相談を受けてきた中で、テクニカルな面では素晴らしいものをお持ちなのだが、経営者としての人格に問題があるため、最終的に社員が誰も付いてこない状況に陥る起業家の多いのには、いつも驚かされる。逆に、テクニカルな面で問題があっても、起業家が人格者であれば、まわりに必死の強い助っ人が自然に集まるので、どんな問題も乗り越えて行っている。
ベンチャー企業の経営者は、最初はほとんど何もないところから始めなければならないので、最終的な成功の鍵となるのは、その経営者の人間としての魅力、要するに人格だ。従って、経営者自身が人格を磨くことが、その企業の成長に直接かつ大きく貢献する。残念ながら、このことが本当に分かり実践している日本人起業家は多くない。
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