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株式会社ジェイ・シー・アイ関連パブリシティ
2000年1月1日
日本経済新聞「Global Equity finance」
大企業主体の産業構造が転換点を迎えた90年代が終わり、中堅・ベンチャー企業が新たな主役となる時代の
幕が開けた。成長のカギを握る事業資金を、国内だけでなく海外からも調達する「グローバルエクイティファイナンス」
が広がり始めている。必要額を一気に獲得することも可能になり、ベンチャーの急成長を後押ししている。
携帯電話回線を再販する日本通信(東京・品川、三田聖二社長)は米保険最大手、プルデンシャル保険
の子会社が運用する投資ファンドから優先株で30億円を調達した。携帯電話事業者からの回線購入や
料金システムの整備などに充てる計画で、株式公開までに必要な事業資金を集めた。
これまで主流だった銀行融資や国内ベンチャーキャピタルの投資には頼らず、海外に照準を絞ったのは
「日本ではベンチャーへの資金供給の仕組みがまったくできていない」(三田社長)と判断したため。
5ヶ月間に何度も太平洋を往復し、大量の審査書類を作成するなど苦労したが、まとまった額の調達は海外からでないと不可能だった。
米国の投資家は日本と異なり、ベンチャー投資に積極的。高株価を背景に余剰資金の一部をベンチャー投資に
振り向ける。ベンチャーキャピタリストは有望なベンチャーを探し、集めた資金を投じる。「有望企業には
先を争うようにして資金が集まる。」イスラエルのハイテク企業に投資するベンチャーキャピタリスト、米グローバル・カタリスト・
パートナーズの大沢弘治氏はこう説明する。
資金調達機能をすべて米国に置くベンチャーも現れた。99年11月から無料のインターネット接続事業を
始めたライブドア(東京・港、前刀禎明社長)は、米国に設けた米ライブドア(カルフォルニア州)が資金調達
を専門に請け負う。 無料のネット接続サービスを米国で展開しようとしても、大手の寡占化が進み市場の
開拓余地が乏しい。「ネットの普及がこれから本格化する日本が事業展開には最適」(前刀社長)と判断した。
もくろみ通り、米国で投資家から約3千万ドルの資金が集まった。 公開市場は今年からグローバルな動きが加速する。
米店頭株式市場(ナスダック)を運営する全米証券業協会(NASD)とソフトバンクは6月末にナスダック・ジャパンを
設ける計画。ロンドンに開設するナスダック・ヨーロッパを含め24時間取引可能な新市場が登場する。ナスダック・ジャパンに公開した
ベンチャーは、世界中の投資家から資金調達できる。
ベンチャーと海外投資家との橋渡し役を務める日本コンサルティング・インターナショナルの浜口直太社長は、
「リスクの高いベンチャー投資は成長性の評価が不可欠。国内に根付くには時間がかかる」と指摘する。
2000年代の起業家は、従来の発想から抜け出せない国内投資家に見切りを付け、海外から自由に資金調達するのが
当たり前となりそうだ。
ベンチャーの成長を促す資金供給の流れは広くなりつつある。こうした環境整備が産業の新陳代謝を
加速し、新たなミレニアムを代表するベンチャー創出につながる。
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