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株式会社ジェイ・シー・アイ関連パブリシティ
1997年9月10日

織研新聞「米国でのビジネス成功の条件(下)」



表現を豊かにする

――米国人社員とのコミュニケーションについて。コミュニケーションというと英語が上手という レベルで判断しがちだが、アメリカでは量をこなすことが大事だ。メモや、クリスマスカード、礼状など 簡単なカードを使って、絶えず意思の疎通をすることが重要だ。日本では必要以上のことを話さないことが 多いが、米国人はコミュニケーションの頻度が高いほどオープンになり、量で相手の努力を判断する。

日本人は言わなくても伝わると思うが、米国では一つひとつのことについて感謝やねぎらいの気持ちを 伝えることが大事だ。日本人は「文句を言っていないから感謝している」と考えるが、米国では 「感謝の気持ちを表現しないと不満をもたれている」と思われる。米国でビジネスをする限り、感謝を 常に示さないと人もついてこないし、信頼されない。

――米国人従業員から信頼を失いやすい行動パターンは。
表現が乏しいこと。日本人だけで集団で行動すること。米国人がいるのに日本人だけで日本語で話すこと。 日系企業に行くと、日本人だけスーツを着て、米国人はラフな格好をし、そこに見えないボーダーラインを 感じることがある。米国人に受け入れてもらうには、常識の範囲で米国人と同じような格好をすることが大事だ。 また、やたらと日本の本社を引き合いに出すことがあるが、そういう発言は米国人のやる気をなくす 大きな原因になる。あまり日本、日本と言わず、「ちょっと時間をくれ」ぐらいの言い方にしておかないと 信用をなくす。年齢や性別に関係なく平等にやることも重要だ。

個人が力をつける

――多くの日系企業は米国社会で広報・慈善活動を行っているにもかかわらず、米国企業に比べて効率 が悪く、企業イメージの向上につながらないのは。
日系企業では、日本人が日系企業向け、米国人が米国企業向けに広報活動をするケースが多いが、 それでは本当に米国社会に根付くことにならない。テープカットなどのときだけ日本人トップが出てくること が多いが、普段から米国人と一緒になって草の根的にやることが大事だ。リスクマネジメントにも通じるが、 絶えず自分たちが一生懸命やっていることをトップが率先してアピールしないと、いつかどこかでたたかれたり、 いじめられたりする。

――21世紀に米国で日本企業が成功するためのポイントは。
第一に、個人が力をつけること。個人で人脈をつくり、個人で仕事をし、その延長線上に会社があると考える。 第二に、強いリーダーシップを発揮する。米国人に方針を打ち出し,自分のやりたいことを伝える。 第三に、人間対人間のつきあいができるよう、人格や魅力を高める。個人プレーとチームプレーをうまく 使い分けられるようになる。
そのためには、いろいろな人に会ったり、本を読んだりして訓練するしかない。その人の下だから 仕事をしたという状況をつくれれば、社内での信望も高まり、スムーズにいく。(ニューヨーク=杉本佳子通信員)


     
  
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